002 銃~Kill

   深夜

   バンバンバンバン

人間:うぁ…もう、やめ…

?:くすっ。…だ・ま・れ♪

   バンッ

?:あぁ…楽しい♪

   朝

ヤズネ:んーっ!今日もいい天気でやすね~♪

ヒイカ:(眠…)

ヤズネ:ほら、元気がないでやすよ~?

ヒイカ:うるさいわねー。

ウミナギ:よゥ、虹の子。

ヒイカ:…誰だったっけ?

ウミナギ:あ゙ぁ゙!?ウミナギだ!

ヒイカ:あー…だったわね。

ヤズネ:ウミナギっと…

   ヤズネは紙にウミナギの名前を書いた。

アルトア:虹の子もあまり寝起きがよくなさそうだな。

ヒイカ:そりゃ朝はねー。で、あんたは誰だったかしら?

アルトア:アルトアだ。憑き物。

ヒイカ:そんなのいたわね。

ノット:記憶力、悪い?

ヒイカ:寝起きだから仕方ないわ。ええと、あなたは…クラk…

ヤズネ:たしかノットでやしたよね?

アルトア:絶対今違う名前言おうとしたよな…

ヤズネ:それより、わちきの名前は覚えてるんでしょーね!

ウミナギ:…誰だァァ?

ヤズネ:うぉい!!わちきはヤズネでやすよ!もう!忘れるなんてひどいでやすねー!そうだ!

   ヤズネは何かを書きだした。

ヤズネ:ほれ!わちきの名前を書いておいたでやすよ!これを持っとけっ!

   ヤズネは自分の名前(とウミナギの名前)を書いた紙を強引にウミナギのポケットに入れた。

ウミナギ:あ、てめッ!

ヒイカ:(ネクリアのことだから、町とかでくつろいでるとかありそうね。)

   ヒイカは歩きだした。

ヤズネ:おぉ、急に歩きだすなーっ!

   ヤズネたちもついていった。

   しばらく歩いて

ヒイカ:あ、町みっけ。

ヤズネ:食べ物!何か食べようよ!

ヒイカ:…ねぇウミナギ、あんたお金持ってない?

ウミナギ:あ?持ってねぇよ。

ヒイカ:じゃああんた普段何食ってんの?

ウミナギ:別に肉だったら何でもいいからなァ。一番好きなのは人肉だけどな。

ヤズネ:おぉ、妖怪らしいでやすね。

ヒイカ:あんたも妖怪だっての。

ヤズネ:わちきも一番好きなのは人肉でやすけどね~。まぁ夜雀は今は人肉よりも虫を主食にしようと日々努力してるでやすけどね!

ヒイカ:どーでもいい説明ね。

ヤズネ:何をーっ!

   ヒイカたちは町に入った。が…

ウミナギ:ん?血の匂いがすんなァァ…うまそうな人の血の匂いだ…

ヒイカ:人の血?(何か争い事でもあったのかしら?)

ウミナギ:しかも、少量じゃねェ…何十人もの血だ…

ヒイカ:?

   更に進むと、そこには…血塗れで倒れた何十人もの人間の死体が転がっていた。

ヤズネ:うぇ…これはひどいでやすね~…

ウミナギ:ちッ…こりゃ銃で撃たれてんなァァ…喰えたもんじゃねェ。

ヒイカ:(銃じゃなかったから食べたのかしら?それより、ひどいわね。流石の私もこれはキツい…早めに離れた方がよさそうね。)

ヤズネ:ん?もう行くんでやすか?

ヒイカ:ここにいても何か変わるわけじゃない。本当なら弔ってあげてもいいけど…この犯人を探すのが先決ね。

ヤズネ:お、討伐でやすね~!わちきも協力するでやすよ!

ヒイカ:それで、どっかに生きてる人間はいないか探れる?あんた耳いいでしょ?

ヤズネ:おっけー!任せろでやす!わちきの神の耳で生き物のいるところを割り出してやるでやす!

   ピョコピョコ

   ヤズネは右耳をピョコピョコさせて周囲の音を聞いた。

ウミナギ:おいアルトアァ、お前も探れ。

アルトア:わかった。

ヒイカ:そいつも何か能力があるの?

ウミナギ:アルトアは生き物の居場所を察知する能力がある。こういうのは大得意だ。

ヒイカ:へぇ、憑き物でもそんな便利な能力があるのね。

ヤズネ:ん?

アルトア:むっ?

ヤズネ&アルトア:あっち!

   ヤズネとアルトアは同時に同じ方向を指差した。その方向には一軒の家があった。

ヒイカ:あっちね。行くわよ!

ウミナギ:おォゥ!

   ヤズネとアルトアが指差した方向にあった家の扉を思いっきり開いた。

ヒイカ:誰かいるのはわかってるわ。まずは話が聞きたい。出てきてくれる?

   ゴトッ

   奥の部屋から物音がした。

ヒイカ:そこね。

   ヒイカは扉を開いた。

   そこには、ティーカップを片手に椅子に座った少女がいた。

ヒイカ:あなたが、銃殺した人かしら?

   少女はくすっと笑い、手に持ったティーカップを机に置いた。

?:だったら何?別にいいでしょ?あなたには関係ないんだから。

ヒイカ:ええ、たしかに関係ないわ。でも、このまま見過ごすのも…ねぇ?

?:こんな些細な事を見逃せないようなら、人生苦労するわよ~?

ヒイカ:そうかもね。で?何が楽しくてあんなに大人数を銃殺したのかしら?

?:普通はそこは、「何があったから」とか、「何が辛くて」じゃない?

ヒイカ:恨みや憎しみなら大体わかる。でも、あなたからは銃殺したことが、まるで遊びかのような雰囲気を感じ取れる。

?:そう、その通り。まさしくそれが理由。

ヤズネ:え、どれ?

?:楽しいのよ。銃殺する事が。見て?私の相棒。

   少女は机に置いていた銃を手にとって見せた。

ウミナギ:でけェ銃だな。

?:いいでしょー?これ、弾を補充する必要がないのよ?

ヤズネ:弾が無限に出るんでやすか?

ヒイカ:魔法の類かしら?

?:そう、私は銃器を操る魔法を使えるの。だからいつまでも弾が出続ける。楽しいのよ~♪

ヒイカ:確かにあんたは楽しいかもね。でも、対象が人間である必要はあるのかしら?

?:人間じゃなきゃいけないの。だって、逃げまどうのを一瞬で貫くのが楽しいんだからぁ♪

ヒイカ:なるほどね。だったらやることは決まったわ。あんたはちょっと反省しないとね。

?:え?何?私の標的になってくれるんだ?わぁい♪

ヒイカ:ヤズネ、ウミナギ、あんたら下がってなさい。

ヤズネ:えーっ!わちきも戦いたい~っ!

ヒイカ:はぁ…怪我したーって叫ばないでよ?

ヤズネ:ぃやっほい!

アルトア:ウミナギ、どうする?

ウミナギ:俺は参加する理由はあんまねェけど…早くネクリアに会うためにも、こいつ喰えばいいんだろォ?

?:くすっ。そう、そうよ。どんどん参加して?私の標的が増・え・た♪

ヒイカ:いつまでその余裕が続くかしら?

?:じゃあ…スタートの合図、これでいいよね?

   スッ

   少女は相棒の銃を肩にかけ、右手を掲げた。

ヒイカ:(何?)

?:勝負…

   少女の右手に、新たな銃が出現した。

ヒイカ:(まずい!)皆、気をつけて!

?:スタート♪

   ドゴッ

   銃はまるで大砲のような弾を発射した。

   ガラガラガラ

   弾は家を破壊し、反対にあった家をも貫いた。

?:あれ?もしかしてもう全員消えちゃった?早すぎー。

ウミナギ:あァァ?誰が消えたってェェ?

   ウミナギが崩れた家の中から出てきた。

?:あ、いた♪

ヤズネ:あー、びっくりしたぁ~…

   ヤズネは空から降りてきた。

ヒイカ:もはや大砲ね。

   ヒイカも空から降りてきた。

?:何?飛べるの?

ヒイカ:別に、飛んでたわけじゃないけど。ただ単にジャンプしただけ。

?:すごいジャンプ力…くすっ。あぁ…楽しめそう♪

   少女の両手に、銃が現れた。

?:いっくよー♪

   バン バン

   少女の両手の銃から弾が発射された。

ヤズネ:うぉぉっ!?

   ヤズネはかろうじて避けた。

ヒイカ:(まぁ、こういうものは基本直進のみ。銃口さえ見てればなんとでもなる。)

?:すごぉい!避けれるんだー♪

   少女は撃ち終えた銃を捨てた。するとまた少女の手に銃が現れた。

ノット:銃、無限に、出てくる!

ウミナギ:このやろォォ…喰ってやるよォォォ!

   ウミナギは少女に突進した。

?:あ、標的きた♪

   バン

   弾はウミナギの手をかすった。

ウミナギ:当たんねェんだよォォォ!

   ガシッ

   ウミナギは少女の肩を掴んだ。

ウミナギ:喰ってやるぜェェェ!!

?:…くすっ。

ヒイカ:!?(危ない!)ウミナギ!下がりなさい!

   バン

ウミナギ:う…がァっ…?

?:くすっ。まずは…一匹♪

   少女は銃を拳銃に持ち替え、ウミナギの心臓目掛けて近距離で撃った。

   ウミナギは血を流しながら少女の足元に倒れた。

アルトア:ウミナギ!!

ペライト:ウミナギガウタレタァー!!

?:次はぁ~誰を撃とっかなぁ~♪

ヤズネ:こいつめっ!『鳥目以下!』

   ふっ

?:あれぇ?目が…見えなくなった?

ヤズネ:それはわちきの技、もう…お前の目は見えないよ!

ヒイカ:(チャンス!)

   ヒイカは近づいて構えた。

ヒイカ:(ウミナギがいるからばら撒き技は使えない、だったら…これ!)『虹色の龍風!』

   ギュオオオォォ

   虹色の小さな竜巻が少女を襲った。

アルトア:おいおい…ウミナギには当たってないんだろうな?

ヒイカ:心配ないわ。ギリギリ巻き込まないように抑えた。それより、早く手当てしないと…

   ヒイカはウミナギの出血量を確認し、そこら辺にあった布で傷口を抑えた。

ノット:ウミナギ、大丈夫?

ヒイカ:わからない。病院でもあればいいけど、この町にはなさそうだしね…

ヤズネ:わちき、ちょっと探してくるでやす!

   ヤズネは飛んでいった。

ペライト:ウミナギ~…

ヒイカ:うるさいわね!黙ってなさい!

   バン

ヒイカ:…え?

   ヒイカの左肩から血が流れた。

?:くすっ。楽しいなぁ~♪

   少女は飛ばされた先からヒイカを狙い撃ちした。

ヒイカ:(しまった…油断したっ…!)

?:あの不思議な鳥がいなくなったから、目隠しもとれたみたぁい♪

ヒイカ:(ウミナギを意識しすぎて威力が下がりすぎた…)

ペライト:ヨクモウミナギヲー!

   ペライトは少女目掛けて突進した。

?:あなたたちって、突進しか能がないの?

   バン

ペライト:ウワァー!

   ペライトは撃たれ、吹き飛んだ。

ノット:ペライト!

アルトア:案ずるな。ペライトは硬い甲羅に覆われている。衝撃はあるだろうが、致命傷にはならない。

?:そうなんだ…じゃあ、どんどん撃っちゃおうかな♪

   バンバンバンバン

   少女は吹き飛んだペライトを次々撃っていった。

ペライト:ギャアー!

アルトア:(やばい…いくら硬い甲羅といえども、あんなに何発も撃ち込まれては…!)

?:まだ壊れないのー?くすっ。あぁ…楽しい♪

ヒイカ:『虹色の花束』

   ビュンビュン

   大量の虹色の花弁がカッターのように少女に飛んでいった。

?:すごぉい!

   バンバンバンバン

?:どんどん撃たないと当たっちゃうね♪

   バンバンバンバン

   少女は花弁を次々を撃ち落としていった。

ヒイカ:あれを撃ち落とした…?

?:くすっ。いいね…すごくいいよ~。すっごく楽しい♪

ヒイカ:(こうなったら…レインボーフォールで一気に…)

   ペロッ

ヒ&?:!?

ウミナギ:はッ…はッ…いてェェェェなァァァァ…

   ウミナギは傷口を抑えながら起き上った。

ヒイカ:あんた…大丈夫なの?

ウミナギ:恨めしい…憎い…人間めがァァァァァ…

ヒイカ:ウミナギ?

アルトア:(くる!)虹の子、下がれ。人間である以上、お前も獲物になる。

ヒイカ:…ああ、そういうことね。

   ヒイカは下がった。

?:何?あなたまだ動けたんだ?すごぉい!まだ楽しめるんだね♪

ウミナギ:おォい…虹の子ォォ…

ヒイカ:ん?

ウミナギ:何でもいいから小物大量に飛ばす技あるかァァ?

ヒイカ:無いこともないけど、ばら撒きでいい?

ウミナギ:あァ。

ヒイカ:じゃ、これで。

   ヒイカは虹色の音符を周囲にばら撒いた。

ウミナギ:『マーリススカーター!』

   ウミナギから紫の煙が現れ、ヒイカの放った虹色の音符を包み込んでいった。

ウミナギ:さぁお前らァァ…あの人間を喰えェェェェ!!

   紫の煙の中から、大量の紫の犬が現れた。

?:すごぉい!マジック?

   紫の犬たちは、一斉に少女に飛びかかった。

?:くすっ。

   バンバンバンバンバンバン

   少女は銃をどんどん撃ち、犬たちは消滅していった。

?:はい、殲滅完了♪

   ガァッ

?:え?

   少女の目の前に、大きく口を開いた狼の顔がいた。

ウミナギ:『イートピーポー』。

   ガブッ

アルトア:よし!

?:すごいね♪

ノット:あれ…

   少女は、銃を盾にして噛みつきを防いだ。

ノット:防いだ!?

アルトア:ああ、(だが、ウミナギのイートピーポーは2つで1つ!)

   ガァッ

   少女の後ろからもう1つの狼の顔が襲いかかった。

ウミナギ:(喰える!)

   バン

   少女は後ろを振り向かず、銃で真後ろの顔を撃ち抜いた。

ウミナギ:なァっ!?

アルトア:あの体制から撃った!?

?:くすっ。いい攻撃だったわよぉ?

   バン

   噛みついていた顔も撃たれて吹き飛んだ。

ウミナギ:くそッ!

   ウミナギの両手に顔は戻った。

?:もうおしまい?もっと…もっと楽しませて?

ヒイカ:そう、まだ楽しみたいのなら…楽しませてあげる。

?:ほんと?

ヒイカ:ええ、ほんと。

?:わーい♪それじゃ、第二幕の

   少女は最初に大砲を撃った銃を手に持った。

?:スタート♪

   ドゴッ

ヒイカ:『リフレクトレイン!』

   ガキィン

   少女の放った大砲は、ヒイカの雨の盾で弾き飛ばされた。

?:あれぇ?こっちに…きてる?

   大砲は少女を巻き込みながら突き進んだ。

ヒイカ:自分の技でやられるなんて間抜けね。

   ガラガラ…

?:すごぉい!こんなことできるんだぁ♪

   頭から血を流しながら少女は立ち上がった。

ヒイカ:大量出血で死ぬわよ?今日はもうやめておきなさい。

?:やだよー?だって、久しぶりにこんなに楽しいんだからぁ♪

   少女の手に、見るからに連射できそうな銃が現れた。

?:いっくよー?

ヒイカ:やめなさい。全てあなたに跳ね返るわよ?

?:跳ね返してみせてよぉ?その盾、破りたぁい♪

アルトア:虹の子、あいつもうダメだ。さっさと決着を…じゃないとウミナギもそろそろ限界だ。

ヒイカ:そうね。それじゃ、終わらせましょう。

?:何かしてくれるの?楽しみー♪

ヒイカ:ええ、楽しみにしてなさい。とっても綺麗だから…見惚れないようにすることね!

?:じゃあー…こっちも本気で撃っちゃうぞー♪

   ドカカカカカカカカ

   少女は銃を乱射した。

ヒイカ:『レインボーフォール!!』

   ズドドドドドドドドドドドドドドン

   ヒイカの放った虹色の滝は、放たれた弾もろとも少女を飲み込んだ。

   虹の滝が消えた時、少女の姿はなかった。

ウミナギ:(すげェ…一瞬で全部消えちまった…)

アルトア:そうだ!ペライトは!?

ペライト:ココダヨ~。

   ペライトがすぃーっと帰ってきた。

ノット:無事だった?

ペライト:ナントカネー。コノコウラヤクニタツヨー。

アルトア:よかった…

ヤズネ:おぉーい!

   ヤズネがふよふよと飛んできた。

ヒイカ:遅かったわね。何やってたのよ。

ヤズネ:病院らしきものがあったんだけど、中の人間も撃たれてたから、薬だけ持ってきたんでやすよ。

ヒイカ:そう。

ヤズネ:んおお?虹使いまで怪我してるじゃないでやすか!あいつまだ攻撃してきたんでやすか?

ヒイカ:そんなとこよ。それより、早く治療してあげて。

ヤズネ:ほいほい。

   ヤズネはウミナギを介抱した。

ヤズネ:おい虹使い、お前もしてやるでやすよ。

ヒイカ:私は自分で出来るわよ。左肩だけなんだから。

   ヒイカは自分で包帯を巻いた。

ヒイカ:さ、終わったら長居は無用よ。

ノット:弔わない?

ヒイカ:この場だけならそれでもよかったけど、この町中全員を弔ってたらいつまで滞在することになるのかわからないわ。

アルトア:冷たいんだな。

ヒイカ:じゃああんたらだけでやりなさいな。私は行かせてもらうわ。

   ヒイカは歩きだした。

ヤズネ:ま、わちきも喰う側だから別にどうも思わないでやすからね~。ただ、虹使いがああ言ったのも、お前の傷の事を考えてだと思うけどね~。

ウミナギ:俺の傷?

ヤズネ:お前、仮にも心臓撃たれたじゃん?お前が妖怪だから助かったものの、人間だったら死んでるでやす。きっと虹使いなりに気を使ってるんでやすよ。

ペライト:ナンダ、ヤサシインダナ。

ヤズネ:優しいも何も虹使いはれっきとしたツンd…

ヒイカ:何か言ったかしら?

ヤズネ:あれぇ…もう歩いて行ったはずじゃ…

ヒイカ:あなたほどじゃないけど耳は悪くないから。それより、何を言おうとしたのかしら?

ヤズネ:え、いや、あの…あは、あはははは…さ、さぁ!進むでやすよー!!

   ヤズネは逃げるように進んでいった。

ヒイカ:まったく…

ウミナギ:おい、虹の子。

ヒイカ:ん?何よ。

ウミナギ:お前のことさ…ヒイカって呼んでもいいか?

ヒイカ:別に呼び方なんてどうでもいいわよ。勝手にしなさい。

   ヒイカは静かにウミナギに手を差し出した。

ウミナギ:…おゥ。(こいつ…信用できるかもしれねェなぁ…)





   ヒイカたちが去った後。

???:…ワカラン。どうしてタタカッタ?ワカラン。こいつらイキルイミない。ワカラン。ワカラン。




                            続く
 

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‎2011‎年‎3‎月‎17‎日作成