ネ:で、ここにはどんな仲間がいるの?
ネクリアたちはファーストフード店でゆっくりくつろいでいた。
ジ:また仲間いること前提かよ…
ネ:でもでも、ここまで全部の町で仲間にしてきたわよ?
ジ:実力も確かめずにな。
ネ:大丈夫よ!なんとでもなるわ☆
ジ:おいおい…
ミ:まぁ、僕は強いから大丈夫~。
ハ:わいも戦闘は得意やでー。
ネ:ってかあんたたち、私の手下だってこと忘れてない?
ハ:あー、せやったな。
ミ:忘れてた~。
ネ:あんたらねぇ…
?:クゥ~ン…
ネ:あら?
ネクリアの足元に、子犬がいた。
ネ:子犬だわ!かわい~!
ネクリアは子犬を抱っこした。
ネ:ほら、見なさいよあんたたち!可愛いわね~!
ミ:うん、かわいい~
ハ:どんな生き物でも、子供っちゅうんは可愛いもんやな!
???:トト~っ!
女の子が走ってきた。
女の子:あ、トト!
女の子は、子犬を指差した。
ネ:この子犬、あなたの子?
女の子:うん!トトって言うの!
ネ:可愛いわね。大事に育てなさい?
女の子:ありがとう!行くよ、トト!
女の子は子犬を連れていった。
ネ:私も犬飼ってみたいわ~。
ハ:わいがなったろか?
ネ:あんたは獅子魚でしょーが。
ミ:僕がなろうか~?
ネ:あんたは…何かしら?
ジ:俺が…いや、やめておこう。
ネ:あら残念。
ジ:残念なのかよ。
ネクリアたちは店を出た。
ジ:どうする?
ネ:どうしましょうかね?
ペロッ
ネ&ジ:!?
ネクリアとジャングは同じ方向を向いた。
ハ:どないしたん?
ジ:ネクリア、今…
ネ:ええ、感じたわ。何か…殺気を。
ミ:殺気?それなら僕に任せて~。僕が音で探ってみるよ~。
ネ:頼もしいわね。
ミ:ん~…
ミョンガーは耳を立てて周囲の音を聞いた。
ミ:「大丈夫だろ。これだけ離れていれば問題はない。」あっちだね。
ミョンガーは声の聞こえた方角を指差した。
ミ:大体80mってとこかな~。
ネ:ありがと。ジャング!
ジ:任せろ。
ジャングは横道に入った。
ハ:ジャングはんは?
ネ:回り込むのよ。ミョンガー、位置は移動してないわね?
ミ:ちょっと移動してるかな~。
ネ:…そろそろジャングが回り込む頃ね。行くわよ。
ハ:よっしゃ!
ネクリアたちは声の方角に走った。
ネ:ミョンガー、状況は?
ミ:動いてる!…あれ?4人!?
ハ:そんなにおるんかい!
ミ:声が会話だから2人以上だとは思ったけど、4人だったのか~。
ネ:まずいわね。捕まえられても1、2人…
ミ:いや、行けるよ~!1人動いてない!
ネ:逃げ遅れかしら?まずはそいつ捕まえるよ!
ミ:その曲がり角の先!
ネクリアたちは曲がり角を曲がった。
ネ:動かないで!
????:あ゙ぁ゙?
そこには、人間が1人立っていた。
ネ:あんたたち、私たちを見て何をしていたの?正直に答えなさい。
????:見てたァ?何の話だァァ?
ハ:なんや?勘違いか?
ネ:それはないわ。私だけじゃなくジャングも殺気を感じて、ミョンガーも会話を聞いた。何かをしていたことは確かなのよ。
ジ:ネクリア。
ネ:あらジャング。
ジ:1人捕まえた。
ジャングは、まるでアノマロカリスのような生物を捕まえてきた。
ネ:何それ?
ジ:知らん。
ミ:君誰~?
ペライト(以下ペ):オレハペライト。ゼツメツシュノアノマロカリスノヘンイシュダ。
ネ:せめて漢字で書けるとこは漢字にしてほしいわ。
ミ:見辛いね~。
ハ:あんさんら物語無視やな。
????:あ゙ぁ゙?何の話してんだァァ?
ハ:あんま気にすることあらへんよ。
ネ:で、ペライト。あんたたち、何の用かしら?殺気まで飛ばして…
ペ:サッキ?オレハサッキナンカトバシテナイゼ?
ネ:嘘おっしゃい。
ペ:ホントダゼ。
ペロッ
ネ&ジ:!!
ネクリアとジャングが殺気を感じたその先にいたのは、ペライトといたであろう人間だった。
ペ:ドウシタ?ウミナギ。
ネ:ウミナギ?あんた、ウミナギって言うの?
ウミナギ(以下ウ):恨めしい…妬ましい…
ハ:なんや様子が変やな。
ペ:アー…コリャアブナイナ。
ジ:危ない?どういうことだ?
ペ:オソラク、オマエタチガカンジタサッキハコイツダ。
ネ:どういうことよ?
????:ペライト!
ネ:今度は何よ!
頭に真珠を乗っけたようだ生物が現れた。
ペ:アルトア…
アルトア(以下ア2):そいつらから離れろ。「犬神」が暴走するぞ。
ミ:(あ、さっき聞いた声だ~。)
ネ:「犬神」?
ウ:はッ…はッ…
ウミナギは荒く息をしている。
ジ:(犬神?どこかで聞いたような…?)
ア2:離れるぞ。ペライト。
ペ:エ?イイノ?
ア2:俺達も喰われるぞ。
ペ:マァソウダネー。
ペライトとアルトアは逃げて行った。
ネ:ジャング、ハリイノギョ!あいつらを追いなさい!
ハ:よっしゃ!
ジ:え、ああ、わかった。
ジャングたちはペライトたちを追った。
ミ:僕たちは~?
ネ:目の前のこいつをどうにかしないといけないみたいだからね…あなたはお手伝いよ。
ミ:わ~、お手伝い~!
ウ:恨めしい…憎い…
ペロッ
ウミナギは舌で唇をなめた。
ネ:たしかに、殺気はあなたのようね。
ウ:はァ…はァ…お前らを…喰ってやるよォォ…!
ウミナギの手の爪は長く伸び、歯は牙のように鋭くなった。
一方ジャング側
ジ:そうか、思い出した!
ハ:何がや?
ジ:「犬神」…、憑き物だ。人に害をなすという目に見えない憑き物の一種。
続く
2011年2月13日作成