ネクリア(以下ネ):おはよう☆私は美人で優しい魔女、ネクリアです☆
ジャング(以下ジ):…ネクリア、誰に向かって話しかけてるんだ?
ネ:誰でもいいじゃない。それより、魚は釣れたの?
ジ:とっくの昔に釣れてるよ。というかあとは火待ちだ。早く火つけてくれよ。
ネ:もぅ。それなら早く言いなさいよね!『火の山地獄!』
ボォォォォッ
ネクリアは炎の塊を投げて、ジャングの集めた落ち葉に火をつけた。
ネ:ん~…やっぱり魚はいいわね!
ジ:まだ食べてないだろ…
ネ:うるさいわね!だったら早く焼きなさいよ!
ジ:今焼いてるからちょっとくらい待てって。
焼けた。
ネ:そうよ!この感じ!これが焼き魚の良さよね!
ジ:もうちょっと静かに食べろよな…
ネ:{今私はジャングと2人旅中。ジャングは少しいざこざがあったけど私についてきてくれた。私の初めての仲間よ。}
ジ:それよりネクリア、本当に部下なんて集められるのか?
ネ:集められるかじゃなくって、集めるのよ。2人じゃ戦力がなさすぎるわ。
ジ:たしかにな。でも、世界なんて大それた範囲なら、少なくとも50か100は必要じゃないか?
ネ:…何か大量生産してる機械とかないかしらねぇ。それを奪えば全部部下に出来るのに。
ジ:大量生産はあてにならないな。質が悪いんじゃ、戦力外だ。まぁ、質がいい大量生産なら強力だけどな。
ネ:何言ってんのよ。質がいいのを探すに決まってんでしょ?作れる人を手下にできりゃこっちのもんよ!
ジ:そう上手くいくかな?
ネ:あんた誰の味方よ!応援くらいしなさいよ!
ジ:ま、最悪俺が作ってやるよ。こう見えても器用だからな。
ネ:あら、頼もしいわね。
ジ:いい奴を仲間にしただろ?
ネ:そうね。ふふっ。
街
ネ:さぁて、ここにはどんな手下がいるかしらね~?
ジ:手下いること前提かよ…
ネ:あら?見なさいジャング!こま回ししてるわよ!
ジ:なんでこま回しで喜んでんだよ…
ネ:うふふふふ…私の実力見せてあげるわ!
ジ:いや相手子供だから!
ネ:ワタシコドモヨー。
ジ:嘘はいいからさっさと進むぞ。
ネ:私は子供なんだってば。催眠術よ。私は子供、私は子供~。
ジ:かからないから。
ドカッ
ネ:わわっ!
誰かが突然ネクリアにぶつかった。
????ー:すいませ~ん。
ぶつかった奇妙な生物はそう言うと、伸び縮みする足で跳ねながら跳んで行った。
ジ:!
ネ:どうしたの?
ジ:追うぞ。引ったくりだ!
ネ:えぇっ!?
ジ:財布を持って行った!
ネ:え!?
ネクリアは自分の財布がないことを確認した。
ネ:あの猫めが~!!
ネクリアたちは走って追いかけた。
ジ:俺に任せろ!
ジャングは素早く無駄なく動いて相手に追いついた。
????ー:うわっ!早い~!
ジ:『ナイフ斬り!』
ジャングはナイフで斬りつけた。
????ー:ぎゃん!
奇妙な生き物は倒れた。
ネ:さぁ!観念なさい!
????ー:うわ~ん降参します~…なーんてね!
ネ:!!
????ー:『ストライクキック!』
ドゴッ
奇妙な生き物は伸びる足を縮め、その後勢いよく伸ばしてネクリアを蹴った。
ネ:ぁいたっ!
ジ:こいつ!『ナイフ微塵斬り!』
ズパパパパパパ
ジャングは連続でナイフで斬りつけた。
????ー:ぎゃーっ!いたた…わかったよ~!返すよ~!
奇妙な生き物は財布を渡した。
ジ:最初からそうすればいいんだ。
ネ:にしてもアンタ、いい蹴りだったわね。
????ー:…え?今、なんて言った…?
ネ:ん?いい蹴りだったって言ったのよ。
????ー:…名前は?
ネ:ん?私?私は曜日の魔女ネクリアよ。美人で優しい魔女様よ☆
ジ:まーた自分で…
ミョンガー(以下ミ):僕はミョンガー。蹴り技が得意なんだ~。
ネ:ミョンガーね。丁度よかったわ。ミョンガー。あんた、手下になりなさい。
ジ:え!?そんないきなり…
ミ:ん、いいよ~。
ジ:いいのかよ!!
ミ:だって…初めて僕の蹴りを認めてくれたからさ~。僕の蹴りって、結構皆から疎まれてたんだ。だから、褒めてくれて嬉しかった。
ネ:ふふ。当然よ。あんたの蹴りはきっと役に立つ。だから、一緒に世界を征服しましょう。
ミ:世界征服?
ネ:ええ。この世から犯罪者を消すの。そして…二度と悲しい想いを生み出さない…
ミ:ふ~ん…君、いい人。僕、気にいった。僕も…この世、変えたい。
ネ:話がわかるわね。私の手下となれることを誇りに思いなさい?
ミ:わ~い!埃~!
ジ:いや埃じゃなくて誇りな。
ネ:さぁ、進むわよー!
ミ:ひゃっほー!
こうして、奇妙な生物ミョンガーをパーティに加え、先に進んだ。
続く
2011年1月24日作成