ネ:ヒイカー!!
グ:グルルル…
ジ:ネクリア様!こっちにきます!
ネ:この…よくもヒイカを!!『月の光線!』
ヒュン
ネ:なっ!?(なんて身軽なの!?)
グ:グワォッ!
ボォォォォォー
グランはネクリアとジャングに向かって炎を吹いた。
ジ:ネクリア様!
ネ:くっ!
ゴォォォォッ
ネ:え!?あんたは!…ダーズード!
ダーズードはネクリアたちの前に来て、攻撃を防いだのだった。
ダ:今のうちに移動するのだ!抑えることは出来ても打ち消しはできん!
ネ:あ、ありがと!
ゴォォォォォォ
ダ:ふぅ。間一髪だったな。
ネ:でも…ヒイカが…
ダ:心配はいらん。ストラス。
ス:はい。
ネ:ヒイカ!
ストラスは、間一髪でヒイカを救出していたのだった。
ネ:よかった…
ス:しかし、気絶しているようです。
ダ:…。最悪な事態になった。核の子が…覚醒した…!
ジ:これは…どうすれば元に?
ダ:わからん。書物には倒し方までは載っていないのだ。
ネ:じゃあ…どうすれば…
ダ:ここは一度引く。ストラス!
ス:はっ。ピトム!時間を稼げ!
ピトム:ピピ…
ダ:今のうちだ!こい!
その場から逃げた。
ヒ:ん…
ネ:ヒイカ!目が覚めた?
ヒ:ここは?
ネ:ダーズードたちの第126番目のアジトよ。
ヒ:はっ!グランは!?
ネ:…町で暴れているわ。
ヒ:グラン…止めなきゃ…!
ネ:待ちなさい!あなた、ストラスが助けなきゃ今頃灰になってたのよ!?それに、自分の足見た?
ヒイカの足は、少し炎に当たって火傷していた。
ヒ:このくらい…
ネ:ヒイカ!!
ヒ:うるさい!!
ネ:…
ヒ:グランは…私との約束のためについてきたの…私が放棄したから…だからついてきたの!
ネ:でもそれは…
ヒ:まだ…果たしてない…。一緒にはいたけど、まだ約束は果たしてない…。一緒に遊ぶって約束はまだ果たしてない!!
ネ:ヒイカ…
ジ:しかし、伝説に残るほどの最強の破壊兵器にどう対応するつもりだ?
ヒ:伝説に残ってるのは…何も核の子だけじゃない…
ジ:え?
ヒ:私だって…虹の子だって世界を滅ぼす最強の力よ。
ネ:でも、あんたは今足が使えないのよ?どちらも最強。なら、あなたの方が不利よ。
ヒ:そんなのわかってる、でも…でも、私の招いたことなの…
ネ:え?
ヒ:旅に付き添わせたのも私。あの店に行くことを許可したのも私。全部全部私なの!
ネ:…
ヒ:だから、私がなんとかしないといけないの!私がグランを助けないといけないの!!
ダ:我もそう思うぞ。
ネ:ダーズード!?あんたも何いってんのよ!
ダ:核の子を止められるのは、同じく伝説に残る最強の力…虹の子だけだ。
ネ:でも、戦ったら…戦ったら、どっちかが、ううん。どっちも消えちゃうかもしれないじゃない!!
ヒ:グランがいないなら…私だっている意味はない…
ネ:何言ってんのよ!
ヒ:黙って!!…グランは私の「大切」なの。私にとっての…だから、グランのためなら命だって惜しくない…だから…
ダ:…
ヒ:だから私は、死んでもグランを助ける!!そして…また、グランに笑ってほしい…
ネ:(ああ、やっぱりそうなのね。)ヒイカ。あんた……グランのこと、好きでしょ?
ヒ:……否定は出来ないわ。
ボソッと返事をし、ヒイカは火傷をした足で走り出した。…グランを止めるために。
続く
2010年8月17日作成