店内
グ:うわぁ…すごいなぁ…
ネ:ヒイカ。あんた何考えてんのよ。
ヒ:これくらいで変わりはしないわ。それに、いざとなれば私が止める。
ネ:…
グ:ヒイカ!見てよこれ!すっごいよ!
ヒ:ええ、そうね。
ネ:(ヒイカ、やっぱりあなた…)
ジ:ネクリア様。いまいち理解できないのですが。
ネ:ん?ああそうね、あんたにも教えておきましょうね。
説明後
ジ:核の子ですか…
ネ:ほんと驚きよ。てきとーについてきただけのただの子供だと思ったのに。
ジ:しかし、何故虹の子はこのような店に?
ネ:きっと…笑ってほしかったのよ。
ジ:え?
ネ:あの子はきっと、グランに笑ってほしいの。
ジ:それは…つまり?
ネ:つまり…そういうことよ。
ドンバス:いらっしゃい。
グ:うわっ!びっくりしたぁ。
ドンバス(以下ド):わしはこの店の店主、ドンバスだ。
ヒ:タマゴに2本のつの生やしたみたいな姿。変なの。
ド:はっきり言うねぇ。それより、若いのにこんなのに興味持つなんて、変わってるね。
グ:よくわからないけど、何か惹かれたんだよ。
ド:そうかい、だったら、いいものを見せてあげよう。こっちにきなさい。
グ:わーい!
ヒ:ネクリア。
ネ:ん?ああはいはい。
地下
ド:みたまえ。
グランは本を渡された。
グ:これは?
ド:これは、大昔に存在したと言われる、世界を滅ぼした核の子の話だよ。
グ:核の子?
ド:とんでもない強さを持ち、その力で大地を焼き払い、海を蒸発させたと言われる最強の力。
グ:核…核…
ヒ:そこまでよ!グラン、もうそろそろいいでしょ?時間経ちすぎよ。
ド:まぁまだよかろう。
ヒ:よくない!グラン!行くわよ!
ド:ではあなたがただけで帰ればよろしい。出口はあちらですよ。
ヒ:ふざけないで!
バキィン
ヒ:!?
急にヒイカの前に透明の壁ができた。
ド:この核の子は覚醒させる。その邪魔はさせない。
ヒ:なっ!?
ネ:こいつ、知って!?
ド:さぁ、目覚めよ!最強の核の子よ!
ヒ:グラン!だめ!!
グ:核…核…う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!
ヒ:グラン!!!
ピカーーーー
あたりを眩い光が包んだ。
光が収まると、そこには…
ヒ:グラン…!え…?グラ…ン?
グ:グルルルルルルル…
禍々しい姿へと変貌した、グランがいた。
ネ:え、何アレ!?
ジ:グラン!?
ド:素晴らしい!これが世界を滅ぼす核の子か!
グ:グルルルル…
ド:お前を目覚めさせてやったのは私だ!私に従うがいい!
グ:グルルルル…グワォッ!
ゴォォォォォォオー
ド:う、ぎゃあああああああ!
ドンバスは、グランの吹いた火で一瞬で灰になった。
ジ:なっ!?
ネ:まずいんじゃない!?
ヒ:グラン!!目を覚まして!
グ:グルルル…
ネ:近づいてくるわよ!
ヒ:グラン!!
グ:グワォッ!
ゴォォォォォォォオー
グランはヒイカに向かって火を吹いた。
ネ:ヒイカ!!
ジ:危ないです!ネクリア様も燃やされてしまいます!
ネ:ヒイカーーーー!!!
続く
2010年8月17日作成