グ:もー。ひどいなー。僕が起きたらもうロード終わって自転車も返してるなんてー。
ネ:あの状況じゃ仕方ないのよ。
グ:しかたなくなーい!
ヒ:(にしても、本当なのかしら?グランが核の子で、世界を滅ぼす力を持ってるなんて…)
グ:ん?どうしたの?
ヒ:いえ、なんでもないわ。
グ:えー。どうしたんだよー。
ヒ:なんでもないって言ってるでしょ。
【レッドタウン】
ネ:随分暑い町ね。
ヒ:この地面、随分と照り返しがあるわね。その所為で気温も上がってるんだわ。
ネ:お、噴水見っけ!ちょっと涼んでいかない?
ヒ:そうね。できれば日傘でもほしいけど。
ネ:日傘?ほい。
ヒ:あんたどっから出したのよ。
ネ:紫外線はお肌の天敵なのよ。
ヒ:へぇ。
ネ:てきとーねぇ。
ヒ:まぁね。
3人は噴水の前に行った。
ネ:さぁ、噴水よー!
ネクリアは水に手をつけた。
ネ:ぅあっちぃぃーーー!!何これめっちゃ熱いじゃないの!
ヒ:まぁ、しかたないわね。この暑さじゃ。
ネ:こりゃまともな水は期待できないわね。
グ:え?そう?すごく気持ちいいよ?
ネ:何言ってんのよ。触るのだって熱くて…って、よく触れるわね。
グ:適温だよ。適温~。
ネ:あんたすごいわねぇ。耐熱?
ヒ:(熱…核熱…。)
ネ:(この耐熱…もしかして、あれの所為かしら?)
ヒ:まぁいいわ、行きましょう。
町の中央付近
ネ:ぐっはー。暑いわねぇ。
ヒ:そうね…
?:おや?ネクリア様?
ネ:え?
町のカフェから誰かが話しかけてきた。
ネ:あら?ジャング?ジャングじゃない。
ジャング(以下ジ):お久しぶりです。
ヒ:誰?
ネ:ああ、私の部下のジャングよ。ナイフ投げたりナイフで切ったりするのが得意なの。
ヒ:ふーん。
ジ:その者は?もしや虹使い?
ネ:そうよん。
ジ:ということは、仲間にできたのですね!
ネ:いやー…実はね…手下ってことになってるのよ。私が。
ジ:な、なんですと!?ネクリア様が手下…!?
ネ:まぁでも仲間みたいなものだけどね。
ジ:そうですか。それで、そっちのガキは?
ネ:この子はグラン。ヒイカについてきたのよ。
ジ:なるほど。
ヒ:ネクリア。行くわよー。
ネ:ちょっと待ちなさいな。ジャング、あんた暇なら一緒にきなさい。
ジ:え?
ネ:カフェにいたってことは暇なんでしょ?この町になんでいるのか知らないけど、一緒にきなさい。
ジ:え、ああ。構いませんけど。
ヒ:勝手にパーティ増やしてんじゃないわよ。
ネ:いいじゃないの。ここは私に免じて。ね?
ヒ:ま、使える奴ならいいけど。
ネ:雑用押し付ければいいのよ。
ジ:はっ!?
ヒ:ああそう。それは便利だわ。
ジ:ネクリア様?
ネ:文句あるかしら?
ジ:ありませんけど…
グ:苦労人?
ジ:手下とはそういうものだ。
ネ:わかってるじゃない。
ヒ:温度が下がってきたわね。町の出口が近いかも。
そのとき、グランはふと左を見た。そして、その場所にかかれていたもの…
グ:核融合?
ヒ:!?
ネ:!?
ジ:ん?どうなさいました?
ヒ:(あの店…なんで核融合なんか書いてんのよ!)さ、早く行きましょう?
グ:待って。
ヒ:え?
グ:そこの店…寄っていかない?
ヒ:ど、どうして?
グ:わかんないけど…何だか惹かれるんだ…
ヒ:(核の子グラン…いや違う!ただ純粋に惹かれてるだけ!きっとそう!)
ネ:(どうするのよヒイカ…この店、ちょっとやばいわよ?)
ヒ:…少しだけよ?数分だけ。すぐに行くわよ。
グ:わかった!ありがとうヒイカ!
ネ:(ヒイカ!?)
この時私は思っても見なかった。ほんの数分この店に入った。それだけで…運命が変わるなんて…
続く
2010年8月17日作成