006 虹色の道のり

店員:はい、2時間は無料ですので、存分にお楽しみ下さい。

   ロード

ヒ:ふぅん。これが自転車ってやつなのね。

ネ:あら?見るのは初めて?

ヒ:そうね。こんなもの必要ないし。

グ:それよりさ、ここってすっごく長いんでしょ?2時間で行けるかなぁ?

ヒ:行かないと料金取られるんでしょ?だったら行くしかないでしょ。

ネ:ってか料金は私が払うんだけどね・・・

ヒ:そりゃそうよ。あなたしか持ってないんだから。

ネ:なんであんたは持ってないのよ。

グ:あれ?ヒイカ最初に会った店で持ってなかった?

ヒ:・・・

ネ:え?

ヒ:さぁ、時間は短いわ。行きましょう。

ネ:え?え?

ヒ:何か?

ネ:いいえ別に・・・

   3人は自転車を2時間無料貸し出し出来るロードで自転車を借りたのだった。

ヒ:で、これどうするの?

ネ:自転車の乗り方も知らないの?

ヒ:うっさいわね。だから言ったでしょ?見たこともないから歩くって。

ネ:まず、サドルに座る。んでペダルをこぐ。以上。

ヒ:サド?ペタ?

グ:えっとね、ここがサドルで、ここがペダルだよ。

ヒ:面倒ね~。グラン、やってみなさい。

グ:わかった。

   グランは自転車で走ってみた。

ヒ:ふ~ん。わかったわ。こうするのね。

   ヒイカは自転車で走った。

グ:流石ヒイカ!もう乗れちゃってるよ!

ネ:よ~し。それじゃあ行くわよ~!

   離れたとこ

ダ:あれか?ストラス。

ス:はい。それと…おそらくあっちが…

ダ:ああ。わかっている。それならば…いけ。ピトム

   ヒューン ヒューン ヒューン

   3つのダイヤ型の不思議な物体が自転車に乗っている3人に向かって飛んで行った。

   3人

グ:ふぅ…ひぃ…

ヒ:この程度の坂でだらしないわねぇ。

ネ:いやいや、この傾斜はおかしいでしょ…

ヒ:別に?

グ:よぉし…もうちょっと…

ヒ:あら?ここから急激な下りね。

グ:やった!

ネ:助かったー!

グ:よーし!一気に下るよー!

   3人は坂を一気に下った。

グ:風が気持ちいいー!

ネ:ほんとねぇ。

ヒ:・・・

グ:あれ?ヒイカ!早すぎるよ!ブレーキを軽くかけて!

ヒ:ブレーキって何よ!!

ネ&グ:あ!!説明してない!!

ヒ:ちょ…止めて止めて!!

グ:ハンドルのとこにあるやつだよ!

ヒ:ハンドル!?

ネ:手に握ってるそれよ!その下にまたあるでしょ!?

ヒ:これ?これをひけって?

グ:そうだよ!あ、でも一気にひいたら…

   キギーィィッ

ヒ:うわっ!?

   ポーンッ

   ヒイカは耐えきれずに飛んだ。

グ:うわーっ!ヒイカー!!

ネ:『木の根操縦!』

   バシッ

   木の根はヒイカをキャッチした。

グ:よ、よかった~…

ヒ:何よこれ…なんて危ない道具なの!?

ネ:アンタが間違った使い方するからよ!

ヒ:じゃあ先に説明しなさいよ!

ネ:(ごもっとも!!)

   ビィーン

ヒ:!!『リフレクトレイン!』

   ガキィン

グ:な、何!?

ヒ:レーザー…あっちからね!『虹色の花束!』

   バババババババババ

   バシュン

   何かに当たった。

ネ:何かいるわね。それも…1匹じゃない。

ヒ:でてきなさい。

ピトムA:ピピ…ピピ…

ピトムB:トト…トト…

ネ:3匹…

ヒ:何この変な生物?

ス:そいつらはピトムだ。

ヒ:あら?アンタたしか…

ネ:この前の町の奴ね。何か用かしら?

ス:話す必要はない。行け!ピトム!

ピトムC:ムム…ムム…

   ビィーン

ネ:レーザーなら…私の方が強くってよ!『月の光線!』

   バシィッ

ス:なめるな!ピトム!お前らの真骨頂を見せてやれ!

   ヒュンヒュンヒュンヒュン

   ピトムたちは3人の周りを不規則に飛び回った。

ネ:あら、厄介ね。

ヒ:問題ないわ。『虹色の五線譜!』

   バシッバシッバシッ

ネ:全方向攻撃の前では動き回っても無駄ね。

ス:だが、その攻撃がピトムに効いてるわけではない。

ピトムA:ピピ…

   ビィーン

グ:わわっ!全員レーザーを撃ってきたよ!

ネ:ヒイカ!2匹いける!?

ヒ:余裕。『虹色の花束!』

ネ:『月の光線!』

ス:ふっ。お前の相手は俺がしておこう。『大鎌回転斬り!』

ヒ:グラン!離れて!

グ:え、あ、うん!

ヒ:『虹色の龍風!』

   バシィッ

ス:ぐっ!

ヒ:直撃は避けたようね。でも…もうまともに動けないでしょ?

ス:どういう意味だ。

ヒ:あなたの右足。

ス:(な、なんだこれは!?俺の右足が白く!?)

ネ:(あれは…!まさかあれが…)

ス:なるほどな。これがお前の大罪の理由か。

ヒ:あら?もう悟ったの?

グ:え?え?どういうこと?

ネ:グラン。あんたはこっちにきなさい。逃げるわよ。

グ:え、待ってよ!ヒイカが!

   ネクリアはグランをつれて離れていった。

ス:あの子供は行った。説明してもらってもいいか?

ヒ:まぁ…いいでしょう。

ス:して…その力は?

ヒ:この力はレインボー。……この世を滅ぼすために生まれた力よ。

 


                              続く

 

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