025 神の真実

  【チェックキャッスル】

カ:トゥーフェイス!どういうことなの?全部説明してー!

トゥーフェイス:…フォーフェイス様は…我らトゥーフェイス一族のボスだ。

ク:トゥーフェイス一族?

トゥーフェイス:我ら一族は昔、【ホロビタスター】に住んでいた。

キ:【ホロビタスター】に?

トゥーフェイス:そこで我らをまとめていたボス…それがトゥーフェイス一族のボスを任せられたフォーフェイス様なんだ。

ア4:つまり、ボスの役を任せられた者がフォーフェイス、そのまとめられる者たちがトゥーフェイスという名だということですか。

トゥーフェイス:ああ。

ク:それで?その後は?

トゥーフェイス:俺たちの先祖…昔【ホロビタスター】に住んでいたトゥーフェイス一族は、星を追われたのだ。

ピ:星を追われた?

モ:一体誰に~?

トゥーフェイス:〔ピクス〕一族だ。

カ:えっ!?ピクスだって!?

トゥーフェイス:我らの先祖はピクス一族に負け、星を追われた。そして、星はピクス一族のものとなった。

キ:侵略者に負けたってこと?

トゥーフェイス:いや。ピクス一族も元々【ホロビタスター】の住民で、南と北でずっと対立してたんだ。

ク:戦争みたいなものか…それで負けて領土をとられ、居場所がなくなり星を出た…か。

トゥーフェイス:その通りだ。そして、我ら一族の先祖はここ【ポップスター】へと来た。

ア3:【ポップスター】に住もうとしたんだな。

トゥーフェイス:しかし、他の星からの侵略者に心を許すわけがなく、我ら一族の先祖はほぼ壊滅状態となった。

ア4:それで?

トゥーフェイス:そして森の奥でひっそりと暮らすようになった。敵から身を守るために…。しかし…

ピ:しかし?

トゥーフェイス:森からも追い出されたのだ。その森はウィスピーウッズが既に支配していたのだ。

キ:【グリーングリーンズ】かな…?

カ:【ベジタブルバレー】かも?

トゥーフェイス:それはわからない。そして我ら一族は途方に暮れ、減少する仲間を連れてフォーフェイス様が言った。

ア3:何て言ったんだ?

トゥーフェイス:「我が一族の代表として、必ず我らの居場所を見つける。それまで待っていろ。」と…

ク:待っていろ?

トゥーフェイス:そこでフォーフェイス様はどこかへ行ったそうだ。だが、先祖のトゥーフェイスが残した壁画にはしっかりとフォーフェイス様の絵が描かれている。

ア4:それがあのゴッドウイングそのものということですね。

トゥーフェイス:ああ。

ク:それで、その後トゥーフェイス一族はどうなったんだ?

トゥーフェイス:その後、ロロロ様の先祖の〔ローラ〕様に拾われ、現代まで【キャッスルロロロ】でお世話になっている。

キ:なるほどな…

カ:フォーフェイスはそれ以降行方不明だったんだね。

トゥーフェイス:ああ。まさかこんな形で…先祖トゥーフェイスが仕えていたフォーフェイス様にお会い出来るなんて…

ゴッドウイング:…盛り上がっているところ悪いが、我はフォーフェイスという名ではない。我はゴッドウイング。神だ。

ア3:この後に及んでまだ神とかほざくのか!

リ3:この方は神だ。異論はない。

カ:じゃあ、神なら何が出来るって言うの?

リ3:神なら…この世界を変えてくださる。この狂った世界を…感情のなき素晴らしい世界に…

カ:どうやって変えるっていうの?

リ3:それは…神しかわからぬ。

ア4:じゃあゴッドウイング。今すぐその方法を教えてもらえますか?僕の頭脳で科学的に分析して差し上げます。

ゴッドウイング:…お前ら程度には理解できん。

ア4:…随分と馬鹿にされたようですね。ならば神。あなたはこの世の全てを知っているそうじゃないですか?

リ3:当たり前だ。それでこそ神なのだ。

ア4:では、僕よりも全てにおいて頭脳は勝っているというのですね?

リ3:当然だと何回言わす。

ア4:それならば、僕の出す問題に全て答えてください。

ゴッドウイング:答える必要などない。

ア4:神ならば簡単でしょう?では1問目。2進数「11」は、10進数に直すといくつですか?

ゴッドウイング:「3」だ。

ア4:正解。では2問目。「17,525×22,352=?」

ゴッドウイング:「391,718,800」だ。

ア4:正解。

カ:な、何を言ってるのかすらわからない…

キ:同じく…

ア3:あれ暗算できる問題じゃねぇ…

モ:答えがすぐ出せるアオービィならではの問題だよね~

ア4:では、「√40=?」

ゴッドウイング:「2√10」だ。

カ:頭パニック状態なんだけど…

ア3:俺も…

ア4:では次。「光の三原色」は何色と何色と何色?

ゴッドウイング:「赤」と「青」と「緑」だ。

ア4:「物質の三原色」は?

ゴッドウイング:「シアン」と「マゼンダ」と「イエロー」だ。

ア4:「RGB」の反対色。一つ一つ答えよ。

ゴッドウイング:…「R→C」「G→M」「B→Y」

ア4:中々やりますね。でも、今少し答えるのに数秒かかりましたね?

ゴッドウイング:…

ア4:神ならば一瞬で答えがだせるはずなのに…どうしてでしょうね?

ア3:神じゃねぇから…だろ?

ゴッドウイング:我は神だ。

カ:じゃあ、今リックが何してるのか当ててみてよ。

ピ:ピ…(最初にクーがリセットスナイパーに言った事!)

ゴッドウイング:リック…が…

カ:答えられないよね?だってあの時リセットスナイパーが答えられたのは、君が【プププランド】にいたからだよね?

ピ:えっ!?

モ:えへへ~悪いねぇ~…電波が飛んでるんだよ~

リ3:電波など見えるはずが…

モ:そう。普通なら見えない。でも、僕はあらゆる電波を目で見ることができる。

ア4:そしたらしっかり見つかりましたよ。ゴッドウイング。あなたがリックを見て、リセットスナイパーの耳につけているイヤホンに言っていたんです。

ク:結局お前は神なんかじゃなかったってわけだ。

ゴッドウイング:我は…神だ。

カ:じゃあ言ってごらん?リックが今何をしているのかを!

ゴッドウイング:ぐ……

リ3:リックは…今ナゴと喧嘩をしている!

キ:ゴッドウイングもその解答でいい?

ゴッドウイング:…いいだろう。

ク:ふ…どうやらお前は自分で神ではないと言ったな。

ゴッドウイング:何…?

カ:リックー!

リ:おう!

リ3:リ、リック!

ク:トゥーフェイスが話をしているときに俺が呼んだんだ。カービィのワープスターを飛ばしてな。

キ:これで積みだ。お前は神なんかじゃない!

リ3:か…神!

ゴッドウイング:……少しリセットスナイパーに頼りすぎたようだ。まさかこいつの勘がここまで悪くなっているとはな

リ3:神…

ア3:まだしらばっくれる気かよ!

カ:じゃあゴッドウイング。君自身に聞くよ。今、カインは何をしている?

ゴッドウイング:カイン…か…

キ:どうしたの?答えられないの?

ゴッドウイング:二度も同じ手をくうものか。カインも呼んだのだろう?

カ:!!そ、それが君の答え…?

ゴッドウイング:我は全て見通す。その同様…当たりだろう?

カ:…さぁーてと、カインに電話しなきゃね~♪

ゴッドウイング:電話…だと…?

   プルルルルルル

カ:あ、カイン~?今何してたの~?あ、うん。わかった。邪魔してゴメンね~。はいは~い。

   ピッ

ク:なんだって?

カ:今〔マイン〕とデート中だってさ。

ア4:さ、今度こそ完璧にボロが出ましたね。

モ:自分で言ったんだからもうおしまいだね~

ゴッドウイング:ぐ…

カ:さぁ!観念するんだ!ゴッドウイング!…いや、フォーフェイス!

ゴッドウイング:我は…神だ!

ク:いつまでも言うと痛い奴になるぜ?

キ:既に痛いって。

ア4:最初から自分を神と言ってる時点で狂気ですね。

ゴッドウイング:く…

カ:フォーフェイス。君はどうして感情を消そうとするの?一体なぜ…?

トゥーフェイス:フォーフェイス様は元々喜怒哀楽の四つの表情を持っていた。その四つを見事に表せる者がフォーフェイス様と呼ばれた。

カ:つまり…どうして君はその感情を押し殺し、感情を憎んでしまうの?

ゴッドウイング:…感情は…邪魔なものなのだ。そんなものがあるから…我ら一族は星を追われた…

カ:え?

フォーフェイス(以下フ):我は……………フォーフェイス…

                               続く
 

 

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2008‎年‎11‎月‎25‎日