018 不意の訪問者

  【プププランド】

カ:さぁて、今日は何して遊ぶー?

リ:サッカーでもしようぜー

ク:いや、今日は野球だろ。

ワ:テニスしたいっスね

チ:お人形さん遊びよー!

ア:お絵かきしよう♪

ナ:毛玉で遊ぼうぜー

ピ:ピ…ばらばら…

   ・・・・・・・・

リ:サッカーだよな?カービィ!

ク:野球だよな!

ワ:テニスっスよー!

チ:カービィは私とお人形さん遊びするのよ!

ア:皆でお絵かきしようよー!

ナ:毛玉で遊ぶんだ!

カ:み、皆落ち着いて…

ク:じゃあ野球しようぜ。

リ:サッカーだっつの!

ナ:毛玉だって言ってんだろ!

リ&ク&ナ&チ:どうなんだ(どうなの)カービィ!!

カ:え…えぇー……

リ:はっきりしろよな!

ナ:どうなんだよ!

チ:私と遊ぶのよね!!

ク:野球だ!

カ:あわわ…ワ、ワープスター!!

   ヒュゥゥゥウゥゥン

リ:あ!逃げるなカービィ!

ク:まてー!

ナ:あっ!クーだけズルいぞ!!

ピ:ピピ!待って!クー!

ワ:行っちゃったっス…

ア:結局カーくんとクーとピッチがいなくなっただけで喧嘩は続きそうね…

ワ:じゃあオイラはテニスの相手がいなそうなんで帰るっス。

ア:あ、じゃあ私が相手しよっか?

ワ:え?いいんスか!?

ア:その後お絵かきしようね♪

ワ:わかったっス!

   30分後

リ:あれ?ワドとアドがいねぇぞ?

チ:二人で遊んでるんじゃない?それよりお人形さん遊びしましょうよ!

ナ:毛玉遊びだー!

リ:サッカー!!

  【上空】

カ:ふぅ。なんとか逃げれたよ…危なかったー…

ク:カービィ…?

カ:ク、クー!!

ク:まったく…

ピ:待ってーっ!

ク:おや?ピッチ。ついてきたのか。

ピ:クーたち早いよー!

ク:あ、ああ。悪い。

カ:それじゃあ僕はこれで。

ク:待てカービィ。

カ:うっ…何?

ク:あれはお前の…仲間か?

カ:え?

   上空の更に上空を見上げると、何か丸いものが落ちてきた。

カ:黄色い丸…?……〔キービィ〕だ!!

ク:えっ?キービィってあの…?

カ:うん!

ピ:え?何?何?

ク:キービィっていうのは、黄色いカービィで、カービィの仲間だ。

カ:おーい!キービィー!!

キービィ(以下キ):カーーーービィィィィィーーー!!

   ヒュウウゥゥゥゥゥゥ

カ:あ…れ…?

   ドガッ

ピ:ああっ!!カービィに当たった!!

   ひゅうぅぅぅぅぅぅ

ク:二人とも落ちていくぞ!

ピ:ワープスターからも落ちちゃったから助けなきゃ!

ク:ああ!急降下するぞ!

ピ:うん!

   ビュン

   パシッパシッ

   クーとピッチはカービィとキービィを救出した。

ク:おい。大丈夫か?

カ:う~ん…僕は大丈夫…

キ:う…うぅっ…

カ:あ!キービィ!来ていきなりタックルとはなんだよー!!

キ:アハハ。ゴメンゴメン。ワルカッタネ。

カ:思ってないよね…

キ:それより大変なんだよ!

カ:それよりってなんだよ…

ク:どうしたんだ?

キ:【チェックナイト】に侵略者が来たんだ!

ピ:チェックナイト?

ク:エアライドコースの一つだな。【チェックナイト】は確か【キャッスルロロロ】の先にあったな。

カ:侵略者って誰なの?

キ:それが…なんだかよくわからない黒い塊なんだ…

ク:黒い塊?ダークマターとは違う種か?

キ:うん。あれは…なんだか見てるだけで寒気がしてくる…

ピ:ピピ…怖い…

カ:でも、そのままにはしておけないね。よし!行こう!

ク:ああ!

  【キャッスルロロロ】

ク:まずはここを突破しないといけないな。

カ:【キャッスルロロロ】は少し迷宮になってるから迷わないように気をつけないと…

キ:行こう!

   ゆら~っ…

マンビース:おっと。通さねぇぜ~…

ク:〔マンビース〕か…

カ:〔トゥーフェイス〕たちもいるよ!

ピ:ピ…お化け屋敷…?

キ:みたいなものだね。

カ:大丈夫!ちゃんとコピーを用意してきたから!ね!キービィ!

キ:うん!

ク:よし。一気に突破するぞ!

マンビース:通さねぇっての~…

ギャスパー:かかれー!

ブーラー:やぁぁー!

カ:必殺!『分析の光!』

ク:コピーって能力のコピーかよ!

キ:そんなのだと時間かかるじゃん!

カ:だって~

ク:だってじゃない!

キ:なら僕が行くよ!『破壊の炎!!』

ピ:ピ!クラッシュ!

マンビース:卑怯もの~!!

   ドッカーン

キ:敵は効率よく倒すのみ。

カ:効率も何もないって

キ:さぁ次いこー!

   ちょちょっと進んで

ロロロ:あーっ!カービィ!

カ:ロロロ&ラララ!

ラララ:騒がしいと思ったらカービィが侵入してたのね!

カ:今回は別に戦いにきたわけじゃないんだよ。ちょっと【チェックナイト】に行きたくてね。

ロロロ:そんなのワープスターで城を飛び越せばいいだろ!

カ:あ…

キ:不覚…

ク:その手があったか…

ピ:誰も気づかなかったね…

ロロロ:普通気づくだろ!!

ラララ:来たからには倒すまでよ!

ロロロ:行くよ!ラララ!

ラララ:ええ!ロロロ!

カ:な、なんでこうなるの~?

  〈カービィ&キービィVSロロロ&ラララ〉

ロロロ:『ブロックタックル!』

キ:『吸い込み!』『吐き出し!』

ロロロ:くっ…!

カ:『分析の光!』

ラララ:あなた…何故それを持ってきたの…?

カ:コピーだから☆

ラララ:…随分とナメられたものね…『ゴルドー投げ!』

カ:うわっ!危ないなぁ!

ロロロ:こうなったら…アレを使うよ!ラララ!

ラララ:ええ!

ク:何か仕掛けてくるぞ!

ロロロ:必殺!『キャプテンステッチ投げ!!』

カ:えぇぇえぇぇぇぇ!!!〔キャプテンステッチ〕!?

ク:棘がとれた時のみダメージが与えられる…厄介な敵だな…

ラララ:そして…『ゴルドー投げ!』

キ:ゴルドーでサポートを…!

ピ:ピピ!危ない!

   ヒィン

   ズオッ───

カ:え…?

ロロロ:な、何だ!?

ラララ:キャプテンステッチとゴルドーが消えた!?

ピ:な、何が起こったの…?黒い光に包まれたら急に敵が消えちゃった!

カ:まさか…キービィ!今のってもしかして…

キ:…うん。そのもしかしてみたい…

ク:【チェックナイト】からここまで侵略してきたってことか…

ロロロ:え?カービィ!どういうことだ!?

カ:キービィが、【チェックナイト】が誰かに侵略されたって言ってるから行こうとしてたんだよ。

ラララ:今のがその侵略者だっていうの!?

カ:多分…

   ヒュゥゥゥゥゥゥ

ク:気をつけろ!何か落ちてくるぞ!

   ズォ~…

カ:黒い…塊…

ピ:ピピ…なんだか寒気がしてきた…

ク:なんなんだ…?

?:…………お前が…カービィ…か…?

カ:え?

ロロロ:おい!お前!人の城を破壊しといて挨拶もないのか!

?:…雑魚に用はない…消えろ…

   ポゥ…

ク:何か溜めている!ロロロ!逃げろ!

ロロロ:え…?

?:…『消滅の光』

   ヒィン

カ:ワープスター!!

   ヒィィィィィィィィン

   ズオッ───

   パシッ

ロロロ:うあぁ…地面も何もかも消えた…

カ:間に合った…

?:…見事だ…カービィ…

カ:お前は何者だ!

?:…我に…名などない…全てを消滅させるために創られた…

カ:全てを消滅させるために…?

キ:一体誰に創られたっていうの?

?:我は…神に創られた…狂ったこの世界を再生させるために…

ク:狂った世界だと?

?:神は争いのあるこの世界を認めてはいない…争いばかりのこの世界を…狂った世界以外の表現があるか?

ク:感情があるから争う事だってある!

?:争うための感情など…必要ない…

カ:感情が必要ないわけない!

?:では…何のために感情はあるのだ?

カ:楽しいって感じるためだよ!皆と遊んで、ふざけあって、楽しいって…幸せだなって思うためだよ!

?:ではなぜ怒りという感情がある?幸せを感じるのに争いは必要なのか?

カ:それは…

?:生き物は自分の幸せのために他の者と争い、勝った者が幸せになる…これが今の世の中だ…

ピ:ピピ…

?:負けた者は世の敗者となり、勝った者の影にびくびく隠れながら生きている。

カ:それは違うよ!

?:何が違う?お前も一緒だろう?皆のためといいつつ他の者を傷つける。デデデ大王やメタナイト…ナイトメアにドロシア、マルク…

カ:な、なんでそんなに知って…?

?:我は神に創られた。世の全ての事を知っている。全てを知っているからこそ狂った世界と言えるのだ。何も知らぬお前らが世界を語っても重みなどない。

ク:じゃあ、今現在世界で起こってることがわかるのか?

?:もちろんだ。

ク:だったら…今リックが何してるのか当ててみろ!

?:ナゴと喧嘩中だ。先程チュチュが呆れて帰ったようだ。

ピ:ピピ…本当なのかな…?

ク:リックに電話してみよう…

   プルルルルル

ク:リックか?今、何してた?……あ、ああ。わかった。いや、いいんだ。じゃあな。

   ピッ

キ:どうだった?

ク:……ナゴと喧嘩していたそうだ…

カ:えっ!?

ピ:あ、当たってたの!?

?:言っただろう。全てお見通しだとな…

カ:全てお見通しで、君が神に創られてようと関係ない…君が全てを消すというのなら、僕は君と戦う。

?:また誰かのためといって誰かを傷つけるのか?

カ:それは君も同じだよ。神が君を利用して全てを消そうとしてる。神の幸せのために…

?:神自身は幸せなど求めていない。この世界から感情を消せればよいのだ。

カ:幸せを求めていない神は何がしたいの?全てを消してどうなるっていうの?

?:消せば争いは消える。それが神の望み。

カ:ボロがでてきたね。神は望んでるじゃないか。生き物は望みが叶うと嬉しい。それが感情でしょ?

?:虫には感情などない。だからこそ望みが叶おうと喜ばない。ただ生きるために黙々と作業をする。だから争いなどない。

カ:そんなの悲しいよ。何をしても報われないのと同じだよ!虫だって感情がなくて悲しいはずだよ!

?:感情がないから悲しいなど思わない。必要ないから思わずに生きるのだ。

カ:なんでわからないんだよ!

?:我に感情などないからだ。お前のその暑苦しい感情で何を言おうと何も感じん。

ク:カービィ。こいつに何を言っても無駄だ。

?:その通り。感情を押し付けても我は動じん。

カ:だったら…君がまだこの世界を消すっていうなら…僕は君を倒すしかない。

?:最初から我のすることは消滅だけ…カービィと戦う事になるのは定め…わかっていた。

カ:え?

?:カービィは何かを守るといい、感情をむき出しにしている。必ず戦うとわかっていたのだ。

カ:そう…だったらもう…勝負だ!

?:だが…我の資料によれば、カービィは到底我には敵わない。我の手下で十分だ。

カ:何…?

?:【チェックナイト】の奥で待つ。早く来ないと徐々に消滅を始める。

   ズォ~…

   ヒュン

ピ:消えた…

キ:カービィ!行こう!

カ:うん!

ラララ:待って!

カ:何?

ロロロ:僕たちも行くよ!

ラララ:城をむちゃくちゃにされて黙ってられないわ!

カ:…気持ちはわかるよ。でも、奴は危険だ。僕たちだけで行く。

ロロロ:でも!

カ:大丈夫。ロロロとラララの仇はちゃんととるよ。

ロロロ:…わかったよ…

ラララ:絶対倒しなさいよ!

カ:うん!任せて!

キ:じゃあ出発!【チェックナイト】へ!

                       続く

 

2章へ戻る

2008‎年‎11‎月‎22‎日作成