013 地底対決

  【神秘の楽園】

   〈ヘビーモールVSワムバムジュエル〉

ヘビーモール:おらおらおらー!『ロケットアーム!』

   ドゴォー

ワ2:ム…中々いい攻撃だな。だが、その程度…『手っ砲!』

   ドーンドンドーン

ヘビーモール:ケッ。そんなの潜りゃあ簡単に避けられるぜ!

ワ2:『大地の浮遊!』

   ズオォォォォ

ワ:ヘビーモールがまた地面から追い出されたっス!

   ドガッ

ヘビーモール:ぐおっ!!

ナ:地面から出てきたことによって『手っ砲』が当たった!

チ:あいつ…強いわね。

カ:うん。ワムバム一族の王って言ってた…ワムバムロックよりも強い…

ワ:カービィさん。今のうちに脱出すれば…

カ:…そうだね。皆の安全が第一だからね。そーっと行こう。

ワ2:ム?逃がさんぞ!『岩石落下!』

   ドガガガガガガ

ナ:うわぁ!

チ:あぁ!出口が塞がれた!!

ワ2:お前たちも我々の洞窟を荒らした者…生きては返さん!

ナ:ま、待てよ!俺らは別に荒らしに来たわけじゃねぇよ!!

ワ2:では何故ここにいる?

ナ:お宝を探しにきたんだ!

カ&チ:あ!馬鹿!!

ワ:それを言ったら荒らしにきたって余計言われるじゃないっスか!!

ナ:あ…じ、じゃあ、遊びにきたんだ!

ワ2:もう遅い。

ナ:だよな…

ヘビーモール:ケッ。話なんかしてていいのか?

ワ2:ム?

ヘビーモール:『鋸ハンマー!!』

   ガシャン

カ:ヘビーモールの手がハンマーみたいな形に!

ワ:しかも鋸の刃が残ってるっス!!

ヘビーモール:くらいな!

   ドゴォー

ワ2:ムグゥ!いい攻撃だ。ならば…『炎の拳!』

   ゴオオォォォ

ナ:燃えた手が突っ込んでくる!!

ヘビーモール:火が相手なら…『疾風回転!』

   ヒュォォォォォ

カ:ヘビーモールの体についてるやつが回転し始めた!

ヘビーモール:ケッ…

ナ:…?何か寒くねぇ?

チ:確かに…

ヘビーモール:これがてめぇの炎に対する俺の攻撃だ!『氷結土竜!』

   パキパキパキパキ

ワ:空気が凍ってるっス!

カ:そうか!寒く感じたのは、ヘビーモールの『疾風回転』がクーラーになってたんだ!

チ:え!?

カ:そして、周りの空気を下げて、氷の土竜を創り出したんだ!!

ヘビーモール:その通りだぜ!カービィ!くらいな!ワムバムジュエル!

   ドッガァーーン

ヘビーモール:ケッ。これなら炎にも対抗できるってもんだぜ。

カ:ヘビーモール…地中から攻撃といい氷の土竜といい…前とは比べ物にならないほど強くなってる…

ワ:さっきの『鋸ハンマー』もっスよ。

チ:この戦い、近くにいるだけで危険だわ。

ナ:でも出口は封じられたぞ…

カ:よーし…こうなったら…『吸い込み!』

   ズオォォー

ワ:出口の岩を吸い込んでるっス!

チ:そうね!岩さえどければ脱出できるわ!

ナ:頑張れ!

ワ2:ム!させん!おい!あいつらを止めろ!

?:お~け~。

ナ:カービィ!何か来るぜ!?

?:逃がさね~よ~?カービィ~?

カ:この喋り方は…『ガメレオアーム』!!

ガメレオアーム(以下ガ):せいか~い♪俺っち、お前に負けた後特訓したんだよな~。その成果…見せてやんよぉ~!

   〈カービィVSガメレオアーム〉

ワ:来るっス!

ガ:『のび~る舌!』

カ:さっきの岩から…『石ころ変身!』

ナ:上手い!ストーンだ!

ガ:うわ~卑怯だ~!なら…ストーンさえも無効化させてやる~!

チ:ストーンさえ無効化!?

ガ:『超のび~る舌!』

   ガシッ

カ:うわっ!

ワ:『石ころ変身』してたのに捕まった!?

ガ:ふっふっふ~…『ジャンピングプレッシャー!』

   グルグルグルグル

   ドゴッ

ガ:『超吐き出し!』

   ドガッ

カ:うわぁ!

チ:カービィ!!

ナ:ストーンを無効化する…なんてヤローだ!

カ:それなら…ワド!

ワ:はいっス!

   ワドはパラソルをカービィに投げた。

カ:これをコピーして…『パラソルドリル!!』

ガ:ふっふ~…『背景同化!』

ナ:ガメレオアームが消えた!?

カ:ガメレオアームの必殺技…カメレオンも使う身を守る戦術…『背景同化』…!

チ:どこにいるか全く分からない!!

ガ:ふっふっふ~…『手のび~るどーん!』

   ドガッ

カ:うわぁ!

ナ:見えない攻撃…!

ワ:これじゃあ一方的な攻撃っスよ!

チ:何か対策は…ないの…?

カ:ペイントボールさえでてくれば…

ワ:ペイントボール?

カ:ガメレオアームが口から出す攻撃だよ。それを吸い込めばペイントをコピーできる…

ナ:そうか!ペイントの『ぬったくり』で相手の居場所を突き止めるのか!

ガ:ふっふっふっふ~…じゃあ俺っちがペイントボールを出さなきゃいい話だぜ~?

カ:!!

ナ:ぐ…また振り出しか…

ヘビーモール:ぐあぁぁー!!

ワ:!!ヘビーモールが!!

ワ2:お主は中々強かった。だが、この洞窟を支配するには力不足だ!『圧縮拳骨!!』

ヘビーモール:ぐ…くそぉぉ!!

?:諦めるな!ヘビーモール!

   ガキィン

?:ここで諦めてどうするんだ!

ヘビーモール:お前は…〔ペイントローラー〕!

ペイントローラー(以下ペ):まだまだいけるぜ!ヘビーモール!!

ナ:ペイントローラーがソードを使って攻撃を防いだ!!

ヘビーモール(以下ヘ):ケッ…来るのがおせぇよ…

ペ:これでも早いと思ったんだけどな?

ガ:ありゃりゃ~あっちは2対1か~…まぁある意味こっちは4対1だけど~

ペ:カービィ!これを吸い込め!

   ひゅん

ワ:ペイントローラーが何か投げたっス!

チ:あれは!筆!?

カ:!!ペイントローラー…

ペ:お前は俺たち大王さまの手下が倒す!そこら辺の奴に負けるな!

カ:…よし!『吸い込み!』

ナ:ペイントをコピーしたぜー!!

ガ:あ…俺っちヤバいかも…?

カ:必殺!『ぬったくり!!』

   ババババババババババババババババババ

ガ:うわぁ~!!

ワ:ガメレオアームに色が付いたっス!

チ:今よ!カービィ!

カ:うおぉー!『パラソルダイブ!』

ガ:ぐあぁぁー!!!

   ドガーン

ワ2:ガメレオアームが負けただと!?

ヘ:こっちももう終わりだぜ!ワムバムジュエル!

ペ:『ペイントシュート!』

   ベチャッ

チ:うわっ!絵の具を…

ヘ:とどめだぜぇー!『ロケットアーム!!』

   ドガーン

ワ2:ムアァァァァ!!!

ヘ:よっしゃー!!

ワ2:ぐ…ここまでか…だが…この洞窟は譲らん!!『洞窟破壊!!』

   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ナ:なんだ!?

ワ2:ふふふ…この洞窟はもうすぐ跡形もなく崩壊する!

ペ:なんだって!?

ワ2:お前ら如きに渡すくらいならば…崩壊させてやる!最後に勝つのは我々なのだ!!

ガ:お…おいおい…ワムバム一族と心中なんて嫌だ~!俺っちはさっさと脱出させてもらうぜ~!

カ:僕たちも急ごう!

ポ2:ま、まってくれ~!!

コ2:俺たちも連れてってくれ~!!

ナ:お前らは!ポン、コン!!

チ:まさか…カービィを狙ってついてきたの!?

コ2:最初はそのつもりだったけどよ、聞けば洞窟が崩壊するって言うじゃねぇか!

ポ2:おらたちも命が大事だべ!もう襲わないから一緒に脱出させてくれ~!!

ワ:どうするっスか?

カ:敵とはいえ今は緊急事態!全員で脱出しよう!

ポ2:た、助かるべ~!

カ:まずはこの岩を全部どけないと!

ヘ:それなら任せな!『岩々粉砕!』

   ドッガーン

ワ:すごいっス!一撃で全て粉砕したっス!

ヘ:俺の得意分野だぜ。

ナ:よし!急ごう!!

   そして…

カ:脱出成功!!

チ:やったわ!

ナ:助かった~…

ペ:危なかったな。

ワ:まったく…本当に危険な洞窟だったっスね…【マジルテ】は…

カ:うん。でも、もう崩壊した…これで…【マジルテ】は永遠の幻となった…

ガ:お…カービィたちも脱出したみたいだな~

カ:ガメレオアーム!

ナ:まだやる気か!?

ガ:もう俺っちは負けたんだ。わざわざ勝てない相手に勝負挑む真似はしないっての~

カ:ガメレオアームは…よかったの?あそこ、君の住処でもあったんでしょ?

ガ:別にど~でもいいや~。住めればどこでも~?

カ:そっか…

ワ:そういえば、ファッティホエールたちはどうしたんスか?

ガ:ファッティホエールは今、【オレンジオーシャン】にいるぜ~。〔バトルウィンドウズ〕は消滅したしな~。

ワ:そうっスか…

ガ:それじゃあ俺っちは旅にでもでるかな~

ポ2:おらたちも森へ帰るべ。

ヘ:俺らはどうする?

ペ:大王さまでも探しに行くか。やっぱ大王さまがいないとカービィと対立する気になれないからな。

ヘ:おぅ。それじゃあ行くか。

カ:さてと…僕らも帰ろうか

チ:そうね。

ナ:長い冒険のおわりだな。

ワ:疲れたっス~。

カ:皆…お疲れ様!

                               続く

 

 

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2008‎年‎11‎月‎15‎日作成